ポールマッカートニー東京ドーム公演(10月31日) ※写真と本文は無関係です |
エコノミストの編集部には以下の内容で問い合わせを送った。
【エコノミストへの問い合わせ】
国際政治アナリスト 岩川柊子様 週刊エコノミスト 担当者様
11月6日号の「バルト海と西バルカンで火花 EUvsロシアの軍事的緊張」という記事についてお尋ねします。問題としたいのは以下のくだりです。
「旧ユーゴスラビアのセルビアやモンテネグロ、マケドニアといった西バルカンの国々はNATOには未加盟だが、その東にあるルーマニアやブルガリアなどがNATOやEUに加盟し、NATO・EUの東方拡大によって地域の安定が維持されている」
「モンテネグロ」に関して「NATOには未加盟」としていますが、2017年6月に加盟しているはずです。記事の説明は誤りではありませんか。
ちなみに、週刊ダイヤモンド7月14日号の特集3「西側の同盟揺るがす『ハイブリッド戦争』 欧州・ロシアの新冷戦」という記事でも同様の誤りがありました。記事に付けた地図でモンテネグロをNATO非加盟に色分けしてしまい、7月28日号に訂正が出ました。御誌でも「せめぎ合うNATOとロシア」というタイトルの地図でモンテネグロをNATO非加盟国として扱っています。
モンテネグロがNATO加盟国だと確認できた場合、記事の説明だけでなく地図に関しても訂正してください。
付け加えると、地図上のバルト3国の分類にも問題があります。地図では国を「ロシア」「前ソビエト連邦」「1989年以前のNATO加盟国」「1989年以降のNATO加盟国」とそれら以外に分けています。バルト3国は「1989年以降のNATO加盟国」に分類されており、地図を見ると「前ソビエト連邦」ではないことになっています。
しかし、言うまでもなくバルト3国は「前ソビエト連邦」にも当てはまります。それが分かるように地図上で表記すべきでしょう。
問い合わせは以上です。回答をお願いします。御誌では、読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。読者から購読料を得ているメディアとして責任ある対応を心掛けてください。
◇ ◇ ◇
間違いは誰にもあるので責めるつもりはない。ただ、「国際政治アナリスト」としてNATOなどの動向を追いかけているのに「モンテネグロ」のNATO加盟という2017年のニュースを見落とすだろうかという疑問は湧く。
※今回取り上げた記事「バルト海と西バルカンで火花 EUvsロシアの軍事的緊張」
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20181106/se1/00m/020/044000c
※記事の評価はD(問題あり)。岩川柊子氏への評価は訂正などの対応を見て決めたい。
追記)結局、回答はなく、訂正も出なかった。岩川柊子氏への評価はF(根本的な欠陥あり)とする。
※週刊ダイヤモンドの「モンテネグロ」に関する誤りに関しては以下の投稿を参照してほしい。
間違い目立つ週刊ダイヤモンド「ハイブリッド戦争」特集
https://kagehidehiko.blogspot.com/2018/07/blog-post_10.html
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