天ケ瀬温泉(大分県日田市)※写真と本文は無関係です |
記事の全文は以下の通り。
【日経の記事】
JR九州は鉄道設備の安全管理に小型無人機(ドローン)を導入する。通常、従業員の目視で安全確認していた線路の点検などで活用する。ドローンを線路に沿って飛行させ、カメラなどセンサーで異常がないか確認する。設備の点検業務に関わる人員を削減できるほか、時間をかけずに安全確認ができると期待されている。ドローンを使った事業開発支援のエアリアルラボ(東京・港)と組み、2018年3月にも実証実験を始める計画だ。人工知能(AI)の技術を活用し、ドローンを自律飛行させる。
◇ ◇ ◇
「鉄道設備の安全管理に小型無人機(ドローン)を導入する」のが世界初とか日本初ならば、ニュースの価値は高い。「JRグループで初」でも、そこそこのニュースだ。一方、多くの鉄道会社が既に当たり前に導入しているのならば、価値はかなり低い。
記事の扱いからは後者だと推測できるが、その場合も他社が当たり前に導入している事実は盛り込んでほしい。そうでないと、この記事をどう受け止めていいのか迷ってしまう。
他社による先行事例が多数あるとしても、例えば「ドローンを自律飛行させる」検査手法は新しいのかもしれない。記事を書くときは「この話は画期的なのか」「どこに目新しさがあるのか」を考え、それを読者へ的確に伝える努力をすべきだ。
今回の記事を書いた記者にはそうした「意義付け」への意識が低いのではないかと心配になった。もちろん、十分な指導ができていない企業報道部デスクの責任も重い。
※今回取り上げた記事「JR九州、鉄道設備点検にドローンを導入」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20171212&ng=DGKKZO24510940R11C17A2TI1000
※記事の評価はD(問題あり)。
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