甘木鉄道の甘木駅(福岡県朝倉市) ※写真と本文は無関係です |
【日経の記事】
ホンダは9日、カーシェアリング事業の対象地域を拡大すると発表した。先行していた東京都心に同日から横浜市内を加え、12月には大阪市内にも広げる。気軽にホンダ車を借りられる利便性を打ち出す。若者を中心に都市部で「クルマ離れ」が進む中、ホンダ車との接点を増やし潜在的な購入層を増やすねらい。
新たに「エブリ・ゴー」のサービス名も付けた。
◎なぜ「カーシェア」と言い換えた?
「ホンダは9日、カーシェアリング事業の対象地域を拡大すると発表した」と書いているのだから、ホンダは「カーシェアリング事業」について発表しているはずだ。しかし、ニュースリリースを見ると「新たなスタイルのレンタカーサービス『EveryGo』を開始」との見出しが付いていて「Hondaは、都市部を中心に誰でも気軽にHondaの四輪車を利用できる、新たな会員制のレンタカーサービス『EveryGo(エブリ・ゴー)』を11月9日より東京と横浜にて、12月より大阪にてそれぞれ開始します」と書いてある。
ニュースリリースには「長時間の利用が前提のレンタカーでありながら、好きなときにウェブサイトでクルマを予約し、無人のステーションから借り出せるという、カーシェアリングの利便性を組み合わせた新たなスタイルのレンタカーサービス」との説明がある。つまり、「カーシェアリング」的に使える「レンタカーサービス」だと訴えている。これを「カーシェアリング事業」と言い切ってしまうのは、不正確というより誤りだ。
「レンタカー」より「カーシェアリング」と書いた方が記事として使ってもらいやすいから言い換えたのかもしれない。気持ちは分からなくもないが「レンタカー」と「カーシェアリング」は別物だ。こういうズルに手を染めていては、まともな書き手にはなれない。記事を書いた企業報道部の記者には、そのことを強く訴えたい。
※今回取り上げた記事「ホンダ、カーシェア地域拡大 横浜や大阪でも」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20171110&ng=DGKKZO23303730Z01C17A1TJ1000
※記事の評価はE(大いに問題あり)。
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