2017年9月20日水曜日

週刊ダイヤモンド「株&投信 超理解」に4件目の間違い指摘

週刊ダイヤモンド9月23日号の特集「株&投信 超理解」に決定的と思える誤りを見つけた。記事では金融庁の資料に載ったグラフをそのまま使っているが、注記で「運用リターンによる家計金融資産の推移」と「家計金融資産の推移」が逆になっている。以下の内容で問い合わせを送ってみた。この特集絡みでは4件目の間違い指摘となる。
豪雨被害を受けたJR日田彦山線(福岡県東峰村)
          ※写真と本文は無関係です

【ダイヤモンドへの問い合わせ】

週刊ダイヤモンド編集部 竹田幸平様 竹田孝洋様 中村正毅様 藤田章夫様

9月23日号の特集「株&投信 超理解」に出てくる「不透明相場にも負けない 長期のコツコツ積み立て」という記事についてお尋ねします。記事には「各国の家計金融資産の推移」というグラフが付いていて、日米英の「運用リターンによる家計金融資産の推移」「家計金融資産の推移」を表しています。日本で見ると1995年との比較で前者が1.47倍で後者が1.15倍です。米英でも前者の数値が後者を上回っています。これは実際と逆ではありませんか。

出所:金融庁」となっているので同庁の「説明資料(平成29年2月3日)」を見ると、やはり御誌の表記とは逆になっています。日本は「運用リターンによる家計金融資産の推移」が1.15倍で「家計金融資産の推移」が1.47倍です。

この資料には「我が国の家計金融資産の推移」というグラフも付いています。それによると、95年に1200兆円前後だった「家計金融資産全体」が15年に1740兆円へ膨らんでいます。伸びは「1.47倍」で問題ありません。しかし、御誌のグラフでは「1.15倍」になっています。

記事に付けたグラフの注記は誤りと考えてよいのでしょうか。問題ないとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。

御誌では、読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。日本を代表する経済メディアとして責任ある行動を心掛けてください。

◇   ◇   ◇

それにしても、この特集には問題が多過ぎる。


※今回取り上げた記事「不透明相場にも負けない 長期のコツコツ積み立て
http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/21287

※記事の評価はE(大いに問題あり)。今回の特集に関しては以下の投稿も参照してほしい。

「最安の信託報酬」に誤り 週刊ダイヤモンド「株&投信 超理解」
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2017/09/blog-post_18.html

 週刊ダイヤモンド「株&投信 超理解」に2件目の間違い指摘
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2017/09/blog-post_94.html

 週刊ダイヤモンド「株&投信 超理解」に3件目の間違い指摘
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2017/09/blog-post_86.html

なぜ「少額」投資のススメ? 週刊ダイヤモンド「株&投信 超理解」
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2017/09/blog-post_21.html

比較が恣意的すぎる週刊ダイヤモンド「株&投信 超理解」
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2017/09/blog-post_39.html

テクニカル分析は必要? 週刊ダイヤモンド「株&投信 超理解」
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2017/09/blog-post_22.html

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