大分マリーンパレス水族館「うみたまご」(大分市) ※写真と本文は無関係です |
記事の全文は以下の通り。
【日経の記事】
ブロック玩具「レゴ」をテーマにした屋外型レジャー施設を運営するレゴランド・ジャパン(名古屋市)は25日、開業から2カ月弱で早くも値下げした。最大25%割引となる家族向け1日パスポートの販売を期間限定で始めた。同社は年間の入場者200万人の目標を変えていないが、現在までの実績は非公表。異例の値下げにより、かき入れ時の夏休みに備える。
レゴランドは4月に名古屋港の金城ふ頭で開業した。子ども料金が東京ディズニーリゾートを上回る強気の価格設定でオープンしたが、来場者から「入場料や園内の飲食物が割高」との不満も出ていた。
新発売する割引パスポートは3人用、4人用の2種類で大人は最大2人までという制限がある。
4人用の場合、7日以上前の購入なら1万8300円と通常より25%安くなる。
◇ ◇ ◇
料金値下げの記事を書いて「期間限定」としながら、「どの期間に限定されているのか」に触れずに済ませる感覚が理解できない。経験の浅い記者ならばその辺りを気にしないかもしれないが、企業報道部のデスクらの手を経る中で「期間限定って具体的にはいつまでなんだ?」といった話になるはずだ。デスクも気にならなかったとすれば、新聞社としては実力不足が深刻だ。
参考までに、毎日、読売、朝日がどう書いていたか調べてみた。
【毎日の記事】
4月にオープンした大型テーマパーク「レゴランド・ジャパン」(名古屋市港区)は25日、年末までの期間限定で、家族連れの入場料を最大25%値下げする新チケットの発売を開始した。
【読売の記事】
テーマパーク「レゴランド・ジャパン」(名古屋市港区)の運営会社は25日、年内入場分まで、最大25%割り引く1日券「ファミリー1DAYパスポート」の販売を始めたことを明らかにした。
【朝日の記事】
4人分を大人2人、子供2人で使った場合、2~6日前に買うと通常の1日券に比べて20%ほど、7日以上前に買うと25%ほど安くなる。年内いっぱい利用できる。
◇ ◇ ◇
やはり3紙とも「年内」に触れていた。日経(特に企業報道部の部長・デスク)はもっと危機感を持つべきだ。本来ならば、最も隙がない経済記事を書けるのは経済紙の日経であってほしい。現実はむしろ逆だ。
ついでに言うと、「子ども料金が東京ディズニーリゾートを上回る強気の価格設定でオープンした」と書いたのならば、今回の値下げでその関係がどうなったのかは入れてほしかった。
※今回取り上げた記事「レゴランドはや値下げ 名古屋、開業2カ月弱 家族向け最大25%」
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20170526&ng=DGKKASDZ25I7X_V20C17A5TJ1000
※記事の評価はD(問題あり)
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