筑後川(福岡県朝倉市・うきは市)※写真と本文は無関係です |
記事の全文は以下の通り。
【日経の記事】
シヤチハタ(名古屋市)は2月中旬、クラウド上でビジネス文書に電子印鑑をなつ印できるサービスを始める。スマートフォン(スマホ)などの操作で電子印鑑をなつ印し、次の決裁権者などに回せる。経営判断を迅速化するツールとして、出張の多い企業幹部らの需要を取り込む。
商品名は「パソコン決裁Cloud」。まず無償版を公開し、今春から有償版を提供する。利用料は1ユーザーあたり月額100円から。スマホ画面をタッチするだけで、電子印鑑を文書になつ印できる。クラウド上で次の決裁権者に回覧し、メールで到着を知らせる仕組みだ。
無償版は印鑑の種類や使用回数が制限され、有償版は複数の印鑑を無制限で使える。「低価格で付加価値の高いサービス」(舟橋正剛社長)を売りに、2018年3月期末までに無償含め10万ユーザーを目指す。決済システムとして三井物産子会社などが国内販売する「Zuora(ズオラ)」を活用する。
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記事の中にも「電子印鑑をなつ印」が3回出てくる。「電子印鑑をなつ印できるサービス」は「電子印鑑を押せるサービス」と直せば重複を解消できるし、文字数も減らせる。言葉の使い方をチェックすべき記事審査部の担当者は何も言わなかったのだろうか。見出しにもなっているのだから、整理部から声が上がってもよさそうな気がする。
ついでに言うと「低価格で付加価値の高いサービス」という社長コメントを安易に使っているのは感心しない。記事を読んでも、どこが「付加価値の高いサービス」なのか分からない。このコメントを使うならば、他社の同種のサービスと比べて「付加価値」の高さを示してほしい。
価格についても同様だ。「1ユーザーあたり月額100円から」は安そうな感じもするが、他社と比較しないと何とも言えない。根拠を示さずに「低価格で付加価値の高いサービス」という社長コメントを使ってしまうと、宣伝臭さが強くなる。
記事を書いた企業報道部の記者には、「自分たちは企業の宣伝の手助けをしてるんじゃないんだ」という意識をしっかりと持ってほしい。
※記事の評価はD(問題あり)。
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