佐賀大学(佐賀市) ※写真と本文は無関係です |
【日経の記事(全文)】
日米の中央銀行が9月20~21日に金融政策を決める会合を開くのを控え、外国為替証拠金(FX)取引の業者が顧客に対し、相場急変に備えて慎重な取引を呼びかけている。日銀による金融政策の「総括的な検証」と、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ判断が円相場を大きく動かす材料になる可能性がある。
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「外国為替証拠金(FX)取引の業者が顧客に対し、相場急変に備えて慎重な取引を呼びかけている」と書くのであれば、業者の具体名は不可欠だ。「製薬会社が慎重な服薬を呼びかけ」という見出しの記事があったとして、どの製薬会社が呼びかけているのか明らかにしなくても読者に納得してもらえるだろうか。
「慎重な取引」も疑問が残る。普通に考えれば、「日銀による金融政策の『総括的な検証』と、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ判断が円相場を大きく動かす」局面でも慌てて動くなという「呼びかけ」なのだろう。
だが、相場が自分の思惑と反対の方向に大きく動いている時に「慎重な取引」を心がけていたら、ロスカットの水準に近づいてしまう。ロスカットになった後で「業者の呼びかけに応じて慎重な取引を心がけたからロスカットになってしまった」と訴えても、業者が何とかしてくれるとは思えない。
そうではないのならば「呼びかけ」は無責任とも言える。「『慎重な取引』とはそういう意味ではない」というのであれば、そこは説明が要る。「呼びかけ」ている主体の具体名も明らかにせずに、今回のような内容の記事を載せるのは感心しない。
※記事の評価はD(問題あり)。
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