高良山の久留米森林つつじ公園(福岡県久留米市) ※写真と本文は無関係です |
◎スーパーサイクルは続いてる?
【日経の記事】
・通常の変動を超越する「スーパーサイクル」とも呼ばれた相場上昇は原油が08年、銅や鉄鉱石、金が11年に最高値を記録するまで続いた。
・資源価格の振れが大きい「スーパーサイクル」時代を乗り越えるのも体力があってこそ。価格の谷を越えた先に、一段と巨大化した海外のメガメジャーが支配する世界が待っている可能性は高い。
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志田編集委員の記事を読むと「スーパーサイクルとは相場上昇に関する言葉で、2011年には終わった」と解釈したくなる。しかし、関連記事からは「スーパーサイクルには上げも下げもあるし、今も続いている」と読み取れる。
◎シェール関連企業の淘汰は進んでる?
【日経の記事】
・残る道は過剰設備の解消や企業の淘汰だ。原油安を招いた米国のシェール関連企業はここまで予想外のしぶとさを見せた。
・米国で原油・ガス掘削会社の破綻が相次いでいる。米エネルギー専門サイト、フューエル・フィックスによると、15年の1年でテキサス州に本社を置く掘削会社の破綻は20社に達した。大半がシェール企業だ。生産した原油販売に収入を依存するシェール企業は原油価格が急落すると、売上高も急減し、資金繰りに窮しやすい。
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志田編集委員の記事からは「シェール関連企業の破綻はこれまでわずかだった」との印象を受けるが、関連記事を読むと「シェール関連企業がどんどん潰れてるんだな」と思ってしまう。「15年の1年でテキサス州に本社を置く掘削会社の破綻は20社」で「大半がシェール企業」だとしても、それを「米国のシェール関連企業はここまで予想外のしぶとさを見せた」と評する余地はある。ただ、矛盾しているように見えるのも確かだ。
2つの記事の整合性に関しては、3人の筆者よりも担当デスクの責任が大きい。ただ、大刷りができた段階では、筆者も互いに整合性の問題をチェックすべきだ。
※関連記事も含めた記事の評価はB(優れている)。志田富雄編集委員への評価もBとする。稲井創一記者(ニューヨーク支局)と西岡貴司記者に関しては、暫定でB(優れている)としたい。
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