2015年12月4日金曜日

道を踏み外した東洋経済 西村豪太編集長代理へ贈る言葉

記事中の間違い指摘を無視したことがほぼ確定した週刊東洋経済の西村豪太編集長代理へ東洋経済オンラインの問い合わせフォームを通じて以下のメッセージを送っておいた。雑誌の編集者として道を踏み外した西村氏を軌道修正させることは、もうできないだろう。編集部内で西村氏に続く人間が出てこないよう祈るしかない。

英彦山山頂(福岡県添田町) ※写真と本文は無関係です
◆西村豪太編集長代理へ贈る言葉◆

編集長代理 西村豪太様

週刊東洋経済11月14日号の巻頭特集「緊迫 南シナ海!」に関して2015年11月12日に問い合わせをした者です。

問い合わせでは「仮に米中軍の衝突でマラッカ海峡経由のシーレーンが遮断されれば、原油の最大の輸入国である中国への供給不安も顕在化する。そうなれば世界の石油市場は売り手市場へ一変するだろう」との記述に関して「中国への供給不安が顕在化した結果として売り手市場に一変するのはおかしい。むしろ買い手市場になるはずで、記事の説明は誤りではないか」と指摘しました。

問い合わせから3週間が経過しても回答がないことを考えると「記事の説明は誤りだが、それを認めたくないので無視した」と推定するしかありません。

同じ時期に送った別の問い合わせでは、副編集長の方からすぐに回答を頂きました。なので、編集部全体が読者の問い合わせに不誠実な対応をしているとは思っていません。今回の特集では、西村様の他に許斐健太記者と秦卓弥記者が担当者として名を連ねていました。肩書などから考えて、記事中の誤りを握りつぶす決断をしたのは西村様なのでしょう。

指摘を無視したくなる気持ちは分かります。だからと言って看過はできません。西村様が取った行動は読者への背信行為だからです。

「記事中の間違い」は、言い換えれば「商品の欠陥」です。例えば自動車の安全性に関する欠陥を車のオーナーから指摘されても問題を放置している自動車メーカーがあったらどう思いますか。

今回の件でさらに問題なのは、西村様が許斐記者と秦記者を道連れにしたことです。誤りを握りつぶしたのは3人の連帯責任との見方も成り立ちます。ただ、許斐記者と秦記者は西村様の指示には基本的に逆らえないでしょう。2人が内心では「こんな対応はおかしい」と思いながらも間違いの握りつぶしに加わっているとしたら、同情を禁じ得ません。

西村様は今回の件で雑誌の編集者として越えてはならない一線を越えてしまいました。本当はそこから引き戻してあげたいのですが、そんな力は私にもありません。そこで最後にお願いです。一線を越えたその場所には1人でそっと居続けてください。それこそが、西村様にできる週刊東洋経済への最大の貢献となるはずです。

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※この件に関しては「東洋経済よ お前もか…『緊迫 南シナ海!』で問い合わせ無視」を参照してほしい。

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