シーサイドももち海浜公園(福岡市早良区) ※写真と本文は無関係です |
記事の当該部分と日経への問い合わせは以下の通り。
【日経の記事】
今年は太平洋の赤道付近で海水温が高くなるエルニーニョ現象の規模が大きい。豪州では「乾燥の影響で小麦の収穫量が下振れする」(ナショナル・オーストラリア銀行)との見方が広まっている。
米商品先物取引委員会(CFTC)によるとシカゴ市場の売り越し幅は、10月27日時点で前週に比べ3割縮小した。米農務省の需給報告によると豪州の小麦の輸出量は世界全体の1割を占める。
【日経への問い合わせ】
記事中に「米商品先物取引委員会(CFTC)によるとシカゴ市場の売り越し幅は、10月27日時点で前週に比べ3割縮小した」との記述がありますが、シカゴの小麦先物市場で全体として「売り越し」になることはありません。市場全体では買い建玉と売り建玉の残高は常に等しくなります。「前週に比べ3割縮小した」というのは非商業部門のポジションではありませんか。しかし、記事からは「シカゴ市場が全体として売り越し」としか解釈できません。
記事の説明は誤りと考えてよいのでしょうか。問題ないとの判断であれば、その根拠を教えてください。日経の紙面全体で見ると、最近は「投機筋の買い越し」などと記述するケースが多く、間違い垂れ流し状態だった春ごろと比べて改善が見られます。それだけに今回の誤りは残念です。経済紙としてはかなり恥ずかしいミスなので、再発防止に努めてください。
※記事の評価はE(大いに問題あり)とする。
追記)結局、回答はなかった。
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