福岡城跡(福岡市中央区) ※写真と本文は無関係です |
問題のくだりは以下の通り。
【日経の記事】
11月にトルコのアンタルヤで開催予定の20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に向け、世界の金融当局で構成する金融安定理事会(FSB)が新しい自己資本比率規制の最終案を固めた。経営破綻時に債券から株式にふり替わり損失を吸収する「TLAC」と呼ばれる特殊債務の導入を、巨大金融グループに義務づける内容だ。
日経には以下の内容で問い合わせを送った。回答はないだろう。
【小平編集委員への問い合わせ】
小平龍四郎編集委員は記事中で「経営破綻時に債券から株式にふり替わり損失を吸収する『TLAC』と呼ばれる特殊債務の導入を、巨大金融グループに義務づける内容だ」と書かれています。TLACに関するこの説明は誤りではありませんか。TLACは「総損失吸収能力=total loss-absorption capacity」のことであり、「特殊債務」の名称ではありません。破綻時に株式へ変換できる債券もTLACに含められますが、普通株などの自己資本もTLACとして算入されるようです。TLACと認められるのが「経営破綻時に債券から株式にふり替わり損失を吸収する特殊債務」だけならば、記事のような表記でも大きな問題はないかもしれません。しかし、記事の説明だと「TLACとして認められるのは特殊債務のみ」との誤った印象を読者に与えてしまいます。
記事の説明に問題ないと判断されているのであれば、その根拠も併せて教えてください。お忙しいところ恐縮ですが、早めの対応をお願いします。
記事の問題点は他にもある。それらについては(2)で取り上げる。
※(2)へ続く。
追記)結局、回答はなかった。
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