記事の全文と問い合わせの内容は以下の通り。
ビューホテル平成(福岡県朝倉市)から見た筑後平野 ※写真と本文は無関係です |
【日経の記事】
アルバム大手のナカバヤシは農業事業を拡大する。ヤンマーの子会社、ヤンマーアグリイノベーション(YAI、大阪市)と連携し、兵庫県養父市でニンニクを生産する。同市内のナカバヤシの製本工場の従業員が閑散期を利用して栽培する。収益源の多様化と雇用の維持につなげる。
YAIから農業指導を受ける。初年度の作付面積は0.7ヘクタールを予定。近隣の農家などから土地を借りて、2019年度までに20ヘクタールに広げ、生産量を年200トンにする。ニンニクはYAIを通じて国産志向を強める食品メーカーや外食企業に販売する。
ナカバヤシの工場は製本や古文書の修復などを手掛ける。専門技能を持つ従業員が多いが、製本の受託数が減っており、従業員数も約150人とピークの6割に落ち込んだ。製本の受託先は大学の図書館が中心で、大学が休みとなる12月から3月は仕事が多い。それ以外の期間にニンニクを生産することで従業員の仕事を確保する狙いがある。
【問い合わせの内容】
「ナカバヤシが農業拡大」という記事の中に「大学が休みとなる12月から3月」との記述がありますが、12月と1月について「大学が休みとなる」と書くのは不正確です。多くの大学でこの時期に授業や試験があります。もちろん大学でも年末年始は休みですが「12月と1月も大学は休み」と言えるほど長くはありません。記事の説明は誤りと考えてよいのでしょうか。正しいとすれば、その根拠も併せて教えてください。
ついでに記事の問題点をいくつか指摘しておきます。(1)「農業事業を拡大する」と書いているのだから、現時点でも農業事業を手掛けていると思われるが、その内容が不明。農業をやるのはニンニクが初めてで、「拡大」というのは「2019年度までに拡大」という意味ならば、「農業事業に参入」にした方が適切 (2)ニンニクの生産を始める時期に触れていない (3)なぜ「ニンニク」を選んだのか説明がない。閑散期対策がなぜ「農業」なのかも触れた方がよい (4)仕事が多いのがなぜ「12~3月」だけなのか。「大学が休み=仕事が多い」とすれば、大学の夏季休業期間も仕事が多いはず--といったところでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、早めの回答をお願いします。
※記事の評価はD(問題あり)。日曜の企業面とはいえ、この完成度では辛い。
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