週刊東洋経済9月18日号に載った「スペシャルリポート 総裁選のキーマンを直撃 石破茂 自民党元幹事長~コロナ、アフガン、中国── 新時代の『有事』を語る」という記事で、石破氏が驚くような歴史認識を披露していた。その部分を見ていこう。
夕陽と自転車 |
【東洋経済の記事】
──長く日本の安全保障政策に関与してきました。アフガニスタンからの米軍撤退をどうみていますか。
関わった一人としてはアフガニスタンの現状にむなしさを感じるが、政治家として、得られた教訓をどう今後に生かすかを考えねばならない。
テロとの戦いは同時多発テロから始まったが、私は1990年のイラクによるクウェート侵攻、いわゆる湾岸危機まで戻って考えるべきだと思う。そもそもは、米ソ冷戦構造の終焉が引き起こしたことだからだ。
冷戦期は米ソの勢力が拮抗し、地域紛争の火種は表面化しなかった。冷戦構造が崩壊し、一気に顕在化した最初の紛争が湾岸戦争だ。
◎多くの「地域紛争」があったような…
「冷戦期は米ソの勢力が拮抗し、地域紛争の火種は表面化しなかった」と石破氏は言う。
「冷戦期」を1945~89年としよう。この間に中国での国共内戦(第2次)、朝鮮戦争、ベトナム戦争、カンボジア内戦、中東戦争、レバノン内戦、イラン・イラク戦争など多くの「地域紛争の火種」が「表面化」したのではないか。
石破氏をまともな政治家だと見てきたが、誤解があったのかもしれない。「冷戦期」をリアルタイムで見てきた世代に属するのに「冷戦構造が崩壊」するまで「地域紛争の火種は表面化しなかった」と記憶しているのか。だとしたら認識がズレ過ぎている。
※今回取り上げた記事「スペシャルリポート 総裁選のキーマンを直撃 石破茂 自民党元幹事長~コロナ、アフガン、中国── 新時代の『有事』を語る」https://premium.toyokeizai.net/articles/-/28137
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