2020年8月5日水曜日

日経「ウェルスパーク、合計9億円調達」は要らないベタ記事の典型

新聞のベタ記事は基本的に要らなくなってきている。短いものは特にそうだ。5日の日本経済新聞朝刊金融経済面に載った「ウェルスパーク、合計9億円調達 あおぞら銀などから」という記事はその典型だ。全文は以下の通り。
冠水した国道210号線(福岡県久留米市)
        ※写真と本文は無関係です

【日経の記事】

不動産の資産管理アプリを手掛けるWealthPark(ウェルスパーク、東京・渋谷)は、あおぞら銀行やSBIインベストメント、みずほキャピタルなどを引受先とする第三者割当増資と借入金の合計で約9億円を調達した


◎どう受け止めろと…

これを読者はどう受け止めればいいのだろう。「第三者割当増資と借入金の合計で約9億円を調達した」としか書いていないので、「増資」の金額も「借入金」の金額も分からない。使途も不明。「9億円」がこれまでの資金調達に比べて多いのかどうかも分からない。

記者が書いた原稿には2段落目以降もあったのだろう。それを紙面構成の関係で1段落だけにしたために、こうした中途半端な形になったと想像はできる。

だが、そんなことは読者には関係ない。金融経済面はそれほど急ごしらえで作る面でもないはずだ。しっかり載せるか、全く載せないか。中途半端なベタ記事は要らないと改めて訴えたい。


※今回取り上げた記事「ウェルスパーク、合計9億円調達 あおぞら銀などから
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200805&ng=DGKKZO62282430U0A800C2EE9000


※記事の評価はD(問題あり)

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