宮城県松島町 ※写真と本文は無関係です |
日経には以下の内容で問い合わせを送った。
【日経への問い合わせ】
30日の日本経済新聞朝刊1面に載った「春秋」についてお尋ねします。記事には「安倍さんの胸の中に、病状の悪化を伏せたまま退陣し、『政権を投げ出した』との非難を浴びた第1次内閣の経験があったことは想像に難くない」との記述があります。これを信じれば「第1次内閣」では「退陣」の時点で「病状の悪化を伏せたまま」にしていたはずです。本当にそうでしょうか。
首相官邸のホームページに2007年9月24日の安倍晋三首相の記者会見の内容が出ています。その中で安倍氏は以下のように述べています。
「この1か月間、体調は悪化し続け、ついに自らの意思を貫いていくための基礎となる体力に限界を感じるに至りました。もはや、このままでは総理としての責任を全うし続けることはできないと決断し、辞任表明に至りました。私、内閣総理大臣は在職中に自らの体調について述べるべきではないと考えておりましたので、あの日の会見ではここ1か月の体調の変化にはあえて言及しませんでしたが、しかし、辞任を決意した最大の要因について触れなかったことで、結果として国民の皆さんに私の真意が正確に伝わらず、非常に申し訳なく思っております」
そして「私は、明日で内閣総理大臣の職を辞することになります」と述べ、実際に同年9月25日に安倍内閣は総辞職しました。この流れだと「病状の悪化」を明らかにしてから「退陣」したことになります。
「第1次内閣」で「病状の悪化を伏せたまま退陣」したという記事の説明は誤りではありませんか。問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。
問い合わせは以上です。回答をお願いします。御紙では読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。「世界最強のビジネスメディア」であろうとする新聞社として責任ある行動を心掛けてください。
◇ ◇ ◇
追記)結局、回答はなかった。
※今回取り上げた記事「春秋」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200830&ng=DGKKZO63221490Q0A830C2MM8001
※記事の評価はD(問題あり)
※今回取り上げた記事「春秋」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200830&ng=DGKKZO63221490Q0A830C2MM8001
※記事の評価はD(問題あり)
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