増水した大分県日田市の三隈川(筑後川) ※写真と本文は無関係です |
具体的に見ていこう。
【エコノミストの記事】
結局、日米欧と英国、カナダ、スイス、スウェーデンの主要7カ国の中銀で計6兆㌦(約640兆円)規模で国債や社債などの資産購入に踏み切った。
◎「欧」は国?
「日米欧と英国、カナダ、スイス、スウェーデンの主要7カ国」と書いているが「欧」は国ではない。また「英国、スイス、スウェーデン」は「欧」の一部でもある。言わんとすることは分かるが、きちんと書けているとは言えない。
次は同じ言葉の繰り返しについて。
【エコノミストの記事】
「FRBによる下支え効果は9月ごろまでだろう」と見るのは、金融アナリストの豊島逸夫氏。「秋にかけて米国の経済指標が良い状況が続けば、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)でパウエル議長が資産圧縮の可能性をにじませる可能性はある」と指摘する。
◎「可能性をにじませる可能性はある」では…
「資産圧縮の可能性をにじませる可能性はある」と「可能性」を繰り返しているのが拙い。「豊島逸夫氏」が実際にそう発言していたとしても、そのまま載せるのは感心しない。趣旨を変えない範囲で、多少の修正はすべきだ。
繰り返しをもう1つ。
【エコノミストの記事】
実際、インフレに強い金の価格は価格が急騰している。
◎ミスだとは思うが…
これはミスなのだろう。「価格」が1つ余計だ。
最後にもう1つ。
【エコノミストの記事】
既発の日産社債(5年物)のCDSスプレッドは、コロナ以前は0・5%程度から4月上旬に3・5%まで跳ね上がった後に下がり始め、足元では1・8%に低下(図2)。
◎「コロナ以前は」だと…
「コロナ以前は」だと上手くつながらない。「コロナ以前の0・5%程度」とすべきだろう。
この記事には誤りだと思える部分もあった。それは別の投稿で触れる。
※今回取り上げた記事「危うい株価の『峠』は9月~中銀下支えの“手じまい”も」
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20200804/se1/00m/020/062000c
※記事の評価はD(問題あり)。岡田英記者への評価はDで確定とする。浜田健太郎記者への評価は暫定でDとする。岡田記者に関しては以下の投稿も参照してほしい。
「日産ゴーン会長逮捕」の記事に粗が目立つ週刊エコノミスト
https://kagehidehiko.blogspot.com/2018/11/blog-post_25.html
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