豪雨被害を受けた天ケ瀬温泉(大分県日田市) ※写真と本文は無関係です |
【日経の記事】
新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないなか、外食産業が店舗の閉鎖を強いられている。日本経済新聞が国内上場企業の主要100社の閉店計画を調べたところ、29日時点で1000店舗を超えた。外食は雇用の受け皿としての役割も大きい。低迷が長引くとみて、宅配特化などの業態転換や業種を越えた店員融通に動く企業も出始めた。
外食の上場主要100社の2020年度の出店計画(実施済みも含む)は、閉店数が約1200店に上った。19年度末の店舗数約6万の2%にあたる。出店数は約600店舗にとどまり、閉店が出店を大きく上回った。
◎前年度と比べないと…
見出しでは「外食1000店超が閉鎖」と打ち出している。しかし「1000店超」という数字に特に意味はない。日本全体の数字ならば意味があるが、あくまで「国内上場企業の主要100社の閉店計画」だ。「国内上場企業」全体の数字でもない。さらに言うと「100社」を選ぶ基準にも触れていない。その「100社の閉店計画」が「1000店超」になるだけだ。切り方次第で数字は大きく変わる。
最も気になるのが前年度との比較がない点だ。「2020年度」の「閉店数が約1200店」になるのは分かるが、前年度に比べてどのぐらい多いのか触れていない。「出店数」も同様だ。「新型コロナウイルス」の影響で「閉店」が増えて「出店」が減っているとは思う。それがどの程度かは興味があるが、肝心なところを書いていない。
「(閉店数が)19年度末の店舗数約6万の2%にあたる」といった情報は、前年度との比較をした後に入れればいい。
※今回取り上げた記事「外食1000店超が閉鎖~業態転換など長期低迷に備え 異業種と店員融通も」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200730&ng=DGKKZO62062350Z20C20A7MM8000
※記事の評価はD(問題あり)
0 件のコメント:
コメントを投稿