日蓮聖人銅像護持教会(福岡市) ※写真と本文は無関係です |
【日経BP社への問い合わせ】
日経ビジネス副編集長 森永輔様
「世界展望~プロの目 緒戦2州を制したサンダース氏とトランプ氏の意外な共通点」という記事についてお尋ねします。この見出しを信じれば「サンダース氏」は「緒戦2州を制した」はずです。しかし記事中の写真に付けた説明文では「アイオワ州では僅差の2位、ニューハンプシャー州では1位を獲得したサンダース氏」となっています。だとすると「制した」のは「ニューハンプシャー州」だけです。
「緒戦2州」で獲得した「代議員数」の合計で判断している可能性も考慮しました。記事には以下の記述があります。
「2月3日に投開票されたアイオワ州ではピート・ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長が首位(得票率は26.21%、獲得代議員数は14)*を獲得。バーニー・サンダース上院議員が2位(26.1%、12)に付けました。2月11日に実施されたNH州では両者が順を入れ替えて、サンダース氏が首位(25.7%、9)を奪取。ブティジェッジ氏が2位(24.4%、9)でサンダース氏に次ぎました」
「緒戦2州」での「サンダース氏」の「獲得代議員数」は21で「ブティジェッジ氏」の23を下回っています。「代議員数」の合計でも「緒戦2州を制した」とは言えません。
「緒戦2州を制したサンダース氏」という見出しは誤りだと考えて良いのでしょうか。問題なしとの判断ならば、その根拠も併せて教えてください。
お忙しいところ恐縮ですが、回答をお願いします。
【日経BP社の回答】
日経ビジネスをご愛読頂き、ありがとうございます。ご質問に回答させていただきます。
アイオワ州の党員集会の結果は、ブティジェッジ氏とサンダース氏が事実上の同着首位と評価して差し支えない、と考えました。
同集会は集計トラブルがあったせいか、さまざまな報道において数字が揺れています。
記事中で紹介した数字のほかに、例えば以下があります。
https://edition.cnn.com/election/2020/state/iowa
https://www.nytimes.com/interactive/2020/02/04/us/elections/results-iowa-caucus.html
以上の2つでは両氏の得票率はイコール。
https://www.politico.com/2020-election/results/iowa/
こちらでは、サンダース氏の得票数がブティジェッジ氏を上回っています。
こうした数字を総合的に判断いたしました。
今後も、より分かりやすい記事にするよう努めてまいります。日経ビジネスを引き続き、よろしくお願いいたします。
◇ ◇ ◇
「アイオワ州の党員集会の結果は、ブティジェッジ氏とサンダース氏が事実上の同着首位と評価して差し支えない」と考えたのならば「アイオワ州ではピート・ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長が首位を獲得。バーニー・サンダース上院議員が2位に付けました」と記事に書くのは明らかにダメだ。
それは森副編集長も分かっているとは思うが…。
ちなみにNHKは18日付で「民主党は18日、再点検の結果を発表し、一部の地区で間違いがあったとしてデータを修正したものの結果は変わらず、首位はブティジェッジ氏で、サンダース氏は2位となりました」と報じている。
※今回取り上げた記事「世界展望~プロの目 緒戦2州を制したサンダース氏とトランプ氏の意外な共通点」
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00023/021300144/
※記事の評価はD(問題あり)。森永輔副編集長への評価は暫定C(平均的)から暫定Dへ引き下げる。森編集長に関しては以下の投稿も参照してほしい。
江戸時代は一度も「対外戦争」なし? 日経ビジネスの回答
https://kagehidehiko.blogspot.com/2019/09/blog-post_11.html
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