トーマス・ブレーク・グラバー像(長崎市) ※写真と本文は無関係です |
【東洋経済新報社への問い合わせ】
週刊東洋経済 編集部 井艸恵美様
2月9日号の特集「病院が消える」の中の「INTERVIEW 日本の病院は質にばらつき 実証的なベンチマークが必要」という記事についてお尋ねします。記事の冒頭で井艸様は「日本は病院数が世界一多い」と述べています。特集に出てくるグラフによると、2017年の病院数は「8412」です。これは中国よりも少ないのではありませんか。
「平成28年度 医療技術・サービス拠点化促進事業 新興国等におけるヘルスケア市場環境の詳細調査 報告書 中国編」という経済産業省の資料を見ると、2014年の中国の病院数(総合病院、中医病院、専門病院、その他病院の合計)は「2万5860」です。日本総研の「中国医療施設概況 2017年6月」という資料では、中国の病院の当月施設数が「2万9719」となっています。日本の3倍以上の病院数です。
特集には「人口100万人当たり病院数」の表も載っていて、そこには「病院数はOECDで2位」との説明文を付けています。「人口100万人当たり病院数」を念頭に「日本は病院数が世界一多い」と書いた可能性も検討しましたが、「OECDで2位」なのでこれもあり得ません。
「日本は病院数が世界一多い」との説明は誤りではありませんか。問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。御誌では読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。日本を代表する経済メディアとして責任ある行動を心掛けてください。
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追記)結局、回答はなかった。
※今回取り上げた特集「病院が消える」
※特集全体の評価はD(問題あり)。井艸恵美記者への評価も暫定でDとする。
こっちの記事の方がかなりやばい。
返信削除こういった記事を書いて掲載する人たちです。
https://toyokeizai.net/articles/-/326880