競秀峰と青の洞門(大分県中津市) ※写真と本文は無関係です |
最近は週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済のメイン特集で経済離れが目立つ。「落語にハマる!」「今こそ!嫌われる勇気」「日本の警察」「どう生きますか逝きますか」「『実家』の大問題」「孫子」「皇室」「歌舞伎に誘う」--。これらはダイヤモンドがここ数カ月に組んだメイン特集の一部だ。タイトルから「週刊ダイヤモンド=経済誌」と判断できるだろうか。
東洋経済も9月10日号で「みんなペットに悩んでる」という明確な脱線特集を組み、9月24日号「納得いく死に方」、10月8日号「『脳』入門」など経済とは距離のある特集をメインに据えている。そんな中で経済の特集を前面に押し出してくれるエコノミストは貴重な存在になりつつある。8月30日号の「天皇と憲法」はやや脱線気味だが、このぐらいは許容範囲だろう。経済誌の読者(特に定期購読者)は経済情報を得るために雑誌を購入しているはずだ。エコノミストには、今後もその期待に応えて続けてほしい。
「就職活動を控えているんで、やはり日経を読んでおいた方がいいですか」と大学生に相談された時には「経済に関する基礎的な情報を押さえておくだけなら、日経を読む必要はない。ダイヤモンドか東洋経済のどちらかを毎号読んだ方がいい」などと助言していた。しかし、最近の両誌を見ていると、お薦めリストからは外さざるを得ない。
※週刊エコノミスト10月4日号の特集「人口でみる世界経済」については「これぞ経済誌の特集 エコノミスト『人口でみる世界経済』」(http://kagehidehiko.blogspot.jp/2016/09/blog-post_28.html)を参照してほしい。同誌7月12日号の特集「英国EU離脱の衝撃」については「英国EU離脱特集 経済4誌では週刊エコノミストに軍配」(http://kagehidehiko.blogspot.jp/2016/07/blog-post_7.html)で触れている。
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