太宰府天満宮の参道(福岡県太宰府市) ※写真と本文は無関係です |
記事の全文は以下の通り。
【日経の記事】
武田薬品工業は27日、ビタミン剤「アリナミン」の錠剤の生産能力を倍増すると発表した。京都府福知山市の工場に30億円を投じ、錠剤を糖衣で覆う工程のラインを2つに増やす。縮小傾向にあった国内の大衆薬市場はインバウンド(訪日外国人)需要で盛り返しつつある。中国への輸出も計画しており、今後の販売増に備える。
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まず、生産能力をいつ倍増させるのか謎だ。さらに「アリナミン」の錠剤を生産する能力がどの程度になるのかも触れていない。武田がそうした情報を公表していないのかと思ったが、他紙の記事を見ると違うようだ。産経の「武田薬品、ビタミン錠などの生産能力を倍増、福知山工場に新ライン」という記事では以下のように書いている。
【産経の記事】
武田薬品工業は27日、一般医薬品の生産ラインを増設すると発表した。約30億円を投じ、ビタミン錠などを手がける福知山工場(京都府福知山市)の生産能力を現在の年産12億錠から、平成29年4月に24億錠へと引き上げる。訪日外国人向けの需要増加や、将来の輸出拡大に対応する。
福知山工場では 「アリナミン」などの錠剤を製造している。現在、国内ドラッグストアで訪日客向けの販売が増加しているほか、海外での販売も伸びている。現在の福知山工場は週末を含め24時間稼働のフル操業が続いており、今後も国内外の販売増加が見込めることから増産体制を整える。
武田薬品工業コンシューマーヘルスケアプレジデントの杉本雅史氏は、「日本製の一般用医薬品は高品質で、外国人からの人気が高い」と話した。
武田薬品工業の平成28年3月期の市販薬事業売上高は801億円。今後は増産効果などにより、数年以内に1千億円を目指す。
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この記事では「福知山工場(京都府福知山市)の生産能力を現在の年産12億錠から、平成29年4月に24億錠へと引き上げる」との情報が入っている。産経の記事を参考にして、日経のベタ記事を改善してみよう。
【改善例】
武田薬品工業は27日、ビタミン剤「アリナミン」の錠剤の生産能力を倍増させると発表した。京都府福知山市の工場に30億円を投じ、2017年4月から年産能力を24億錠に増やす。縮小傾向にあった国内の大衆薬市場はインバウンド(訪日外国人)需要で盛り返しつつある。中国への輸出も計画しており、今後の販売増に備える。
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※日経の記事の評価はD(問題あり)。日経の企業関連記事から必須情報が抜けてしまう背景については「『無印』小型店 今後の出店数抜きに『出店加速』と書く日経」を参照してほしい。
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