しかも、特集には辻褄の合わない説明も出てくる。
新宿センタービル(東京都新宿区)※写真と本文は無関係です |
【ダイヤモンドの記事】
しかし、三菱自動車が経営破綻寸前に陥った際、グループの総力を挙げて支援に動いたように、緊急時に強固な結束力を誇るのが金曜会の特徴だ。
もし今後、金曜会のメンバー企業が経営危機に陥った場合、金曜会はどう動くか。メンバー企業の現役社長の一人は断言する。
「今起こってもやっぱり支援する。親睦団体は建前で、緊急時は別。スリーダイヤを守るためなら、絶対に結束するのが金曜会という組織だ」
【ダイヤモンドの記事】
また、日本郵船や東京海上日動火災保険など、「三菱」の名を冠さないグループ企業は、金曜会に対する帰属意識そのものが薄い。
「三菱自動車が経営危機に陥った際、グループの主要企業である郵船や東京海上にも支援を要請したが、われ関せずで袖にされた」と三菱商事OBは語る。
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「三菱グループの最高決定機関 金曜会の知られざる権力構造」という記事では「緊急時に強固な結束力を誇るのが金曜会の特徴だ」と書いている。一方で「結束力は住友より劣る? 三菱内部の意外な不仲企業」という記事では、緊急時にグループの主要企業(日本郵船や東京海上)が結束しようとしなかった実態を描いている。これは矛盾と言うほかない。
今回の特集には「国宝を愛でよう 三大財閥コレクション」という記事が3ページも付いていて、三菱、住友、三井のコレクションをこれでもかと紹介していた。財閥の歴史ぐらいならば、まだ付き合って読む気になるが、美術品にまで脱線するのは遊びが過ぎる。
※特集の評価はD(問題あり)。山口圭介副編集長と鈴木崇久記者への評価はF(根本的な欠陥あり)を維持する。両者については「『頭取ランキング』間違い指摘を無視 ダイヤモンドの残念な対応」を参照してほしい。重石岳史記者の評価は暫定でDとしたい。
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