筑後川(福岡県久留米市) ※写真と本文は無関係です |
「ドル」「円」も引っかかるが、ここでは触れない。記事で言うような「原油=リスク資産」「金=安全資産」との分類に意味があるのか考えてみよう。「安全資産=元本割れのリスクが極めて少ない資産」と定義すると、原油も金もリスク資産だ。「安全資産=信用リスクがない資産」とすれば、金も原油も安全資産になる。結局、資産としての安全性に原油と金で本質的な違いはない。
定期預金を解約して金を買う場合、抱えるリスクはかなり大きくなると考えるべきだ。日経の読者は「金=安全資産」と安易に信じないでほしい。
金に投資させたい側にいる業界関係者は日経の記者にも「金は安全資産なんですよ」と洗脳しようとしてくるだろう。しかし、記者がそれに乗せられてはダメだ。念のために言っておくと、記事の中では「投資マネーが安全資産とされる国債に流れた」「有事に買われる金」とは書いているが、「安全資産である金」といった説明はしていない。それが救いではある。
※グラフに問題があるので記事の評価はD(問題あり)とするが、グラフ以外に大きな問題は感じられない。
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