2015年8月11日火曜日

日経が無視した問い合わせ(2) 2015年5月

引き続き「日経が無視した問い合わせ」を見ていく。1つは朝刊1面で「企業は設備投資に積極的」と書き、翌日の1面では一転して「設備投資の伸びは鈍い」と解説していた件。もう1つは「イオンが東南アジア最大規模のSC開業」と書いてあったら「イオンが東南アジアで展開するSCでは最大」とは受け取らず、「東南アジアのSC全体の中で最大」と理解してしまうのではないかという問題。いずれも「無視していい問い合わせ」とは思えないが…。


◆「株主配当 初の10兆円」「薄曇りの世界景気(5)」(5月16~17日朝刊1面)について



ルクセンブルクの銀行   ※写真と本文は無関係です
「株式配当初の10兆円」では「企業は成長に向けた支出にも積極的」「決算で設備投資の計画を示した178社を集計したところ15年度に1割強増える見通し」と説明する一方、「薄曇りの世界景気」では「企業活動の水位が高まらない」「日銀の調査では大企業の15年度の設備投資は前年度比1.2%減」「設備投資の伸びは鈍い」と見解が逆転しています。同じ新聞の1面に1日違いで出てくる記事としてはブレが激しすぎます。こうした点をどう理解すればよいのか教えてください。


※「設備投資に積極的? 消極的?」参照。



◆「インドネシア1号店オープン イオン、280店入居 東南アジア最大規模」(5月31日朝刊企業面)について

31日朝刊企業面のイオンの記事についてお尋ねします。イオンが30日に開業したショッピングセンター(SC)に関して、本文・見出しともに「東南アジア最大規模」となっています。しかし、実際にはより大きなSCが東南アジア内に多数存在します。「イオンとしては東南アジア最大規模」の誤りではありませんか。確認の上、ご連絡をお願いします。ちなみにNHKは「売り場面積は7万7000平方メートルとイオンが東南アジアに展開する店舗としては最大」と報道しています。


※「『東南アジア最大規模』と言われたら…」参照。

※(3)に続く。

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