【東洋経済の記事】
アントワープ(ベルギー)市内を走るトラム ※写真と本文は無関係です |
米マクドナルドの2015年1~3月期決算は悲惨なものだった。販売総額は59億ドルと昨年同期比11%減、収益も8億1150万ドルと、過去6年で最低となった。この結果を受け、スタンダード&プアーズは同社の格付けをAからAマイナスに下げ、国内外に衝撃が走った。マクドナルドは起死回生の策として3月1日、長年同社のチーフ・ブランド・オフィサーだったスティーブ・イースターブルック氏をCEOに昇格させたが、4月に入っても売り上げはマイナス2.3%と低迷から抜け出せていない。
「収益」とは微妙な言葉で、「利益」とも「収入」とも解釈できる曖昧さがある。他社の報道によると、「8億1150万ドル」は「純利益」のようだが、それを「収益」と呼んでも誤りではない。とは言え、まず分かりにくい。読み始めてすぐに引っかかってしまった。加えて、「純利益」を「収益」と書いてしまうと素人っぽさを感じてしまう。それは「販売総額」でも同じだ。なぜ「売上高」と表記しないのだろうか。仮に、FCの売上高も含めたチェーン全体の売上高を「販売総額」と称しているのならば、その点を明示するのがプロレベルの書き手だ。
「同社」の使い方も問題がある。「スタンダード&プアーズは同社の格付けをAからAマイナスに下げ」と書くと、S&Pが自社に対する格付けを自ら引き下げたことになってしまう。さらに言えば、AからAマイナスに格下げになったぐらいで「国内外に衝撃」と表現するのは、いかにも大げさだ。「実際に衝撃が走ったんだ」と言われればそれまでだが、シングルAから1ノッチの格下げぐらいで衝撃が走るとは常識的には考えにくい。
大げさな表現としては「起死回生」もそうだ。絶望的な状況から復活するのが「起死回生」だろう。赤字にも転落していないし、格付けもAマイナスと投資適格級を維持している状況からの「起死回生の策」と言われると、「そもそも死にかけてないだろ」とツッコミを入れたくなる。
第1段落だけでこれだけ注文を付けられる記事も珍しい。後は推して知るべしだ。東洋経済のホームページで調べると、土方氏の専門は自動車となっていた。自動車関連できちんとした記事を書いているかどうかは確認していない。だが、東洋経済の編集部にこれだけは言いたい。「土方氏に専門外の記事を依頼しない方がいい。どうしても他に書き手がいないならば、編集部を挙げて補助するしかない」。この助言に納得できない場合は、今回の記事を読み直してほしい。土方氏に依頼したのが誤りだったとすぐに分かるはずだ。
※記事の評価はD。土方細秩子氏の評価もDとする。
まさにおっしゃる通り。
返信削除本日、土方氏の記事を読んで、自動車に対するあまりの無知と偏見に驚きを抱きました。
同様の意見を抱く方がおられるのですね。専門と自称する自動車の記事でも酷いものです。
>日産インフィニティの販売店が「テスラ3」を売ったワケ
>これぞ本当の顧客本位
>土方細秩子 (ジャーナリスト)
"これだからマスゴミは"、と揶揄されかねませんね。
他の記事(海外渡航にはまだまだ高い壁)から土方氏の記事を読んでおかしいと思い検索したら、この記事を見つけた。まったくもって同感だ。
返信削除何を書きたいのかわからない記事で、日本語も少し気になる。
>ホンダ渾身の量産EV「ホンダe」が欧州市場で「ルノーEVに大惨敗」のざんねんな理由
返信削除また道の狭いEU諸国ではフロントドライブの方が取り回しがしやすい。
車が嫌いな人の記事
“トヨタが米メディアに酷評される理由 2035年問題を甘く見る日本のクルマのお寒いミライ”を読んで、思わず土方さんと言う方を検索しました。
返信削除少し極端な考えをお持ちの様です。